第56章 戦いを終えて
小「ああ、そうだな。陸とはいえ上弦を倒すとは実にめでたいな、陸だがな。……褒めてやってもいい。」
小芭内の言い草に天元はげんなりとした表情を浮かべる。
天「いや、お前から褒められても別に…。」
その顔をチラッと見た後 小芭内は視線を外して少し低い声を出した。
小「…………竈門炭治郎は使えたのか。」
天元はそれを聞くと一拍おいてから笑みを浮かべる。
天「ああ、育ってるぜ。確実に。」
その言葉に小芭内は目を大きくさせ、杏寿郎に頭を撫でられている最中の炭治郎に目を向けた。
小「…………師範が良いからだろう。甘露寺を見れば分かる。煉獄によろしく伝えておいてくれ。」
天「自分で言えって!!……あーあ。」
一方的に話を終わらせると小芭内は帰って行ってしまった。