第56章 戦いを終えて
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小「煉獄?どうしてここにいる。」
杏「小芭内!!応援に来てくれたのか!!」
小「どうしてここにいるのかと訊いている。お前がいるとは聞いていなかったぞ。上弦の参とも戦って死にかけたのだろう、無様に死ぬ前にもういっその事引退した方がいいのではないのか。」
(すごい毒舌……のようだけど何となく心配してくれているような気がする…。それよりユキ………また消えちゃった…働かせ過ぎなんじゃ…、)
杏「確かに任務の指示があった訳ではないのだが、桜が此処に居たのでな!!」
周りを見渡していた時に ぽんっと肩に手を乗せられ桜はビクッと体を震わせた。
そして杏寿郎の体の向こうにいる小芭内に慌てて向き直る。
「あ…、伊黒さん、お久しぶりです。」
小芭内は杏寿郎の後ろからヒョコッと出てきた桜を見ると目を細め、固まった。
小「…………………………。」
(……………………あれ……何も言わない…。)
小「………………鬼を倒したのならここにいる意味はない。俺は帰る。」
天「あ、オイ!俺には挨拶も無しかよ!!」
小「…………。」
天元が驚いた顔をすると小芭内は足を止めて振り返り 杏寿郎達の元を離れてスタスタと天元に近付いていった。