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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第54章 嵐前の日常





隊一「あのっ、俺、貴女に会いたいとずっと思ってて…!ひ、一目惚れしました!いつ死ぬか分からない事に心痛めてくれるのなら……い、一度でいいからっ、」

杏「一度で良いから、何だ。」




「あ……もう。杏寿郎さん、だめですよ。せっかく呪文や体捌きを試そうと思ってたのに…。」


杏「呪文…?だが黙ってみているのは無理があるぞ。俺の身にもなってくれ。」

「まだ手も握られてませんよ。」


杏「そうなるまで待っていろと言うのか。」



「……でも…杏寿郎さんが防いでたら私の技術はいつまでも上がらないじゃない。」




隊一「……あ、あの………………?」




二人の親しげな空気に隊士は戸惑った声色を出す。

すると杏寿郎は貼り付けたような笑みをその隊士へ向けた。




杏「彼女の旧姓は一ノ瀬だ。俺と結婚したので煉獄 桜となった。俺と彼女は親戚ではない。正式な夫婦だ。すまないな、目の前で最愛の妻が口説かれて黙っていられなくなった。」




そう言いながら杏寿郎は抑えきれない殺気を漏らして隊士を縮み上がらせる。





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