第54章 嵐前の日常
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要「北西ノ山道ニ入ッタ人ガ帰ラナクナッテイマス。」
ケ「桜モ杏寿郎ト共ニ向カエーッ!!」
「やっぱり杏寿郎さんに付いて行くんだね。了解だよ、ケンタ。でも杏寿郎さんを呼び捨てにしちゃだめ。分かったらお豆あげるからおいで。」
炭「俺達も同じ任務です!今さっき鴉から連絡を受けました!」
二人の元に継子三人組も駆け足で集まってくる。
「いつも杏寿郎さんと一緒なの?」
炭「ほとんど一緒です!鬼が複数出た場合は分かれますが…。」
「そう………………いいな……。」
善逸にしか聞こえない小さな声を出すと桜はパッと切り替えて山道まで掛かる時間から屋敷を出る時間を逆算する。
「まだ結構 鍛錬出来そうですね。」
杏「うむ。街ではないのであまり明るいうちに行っても聞き込みは大して出来ないだろう。時間を有効に使って鍛錬をし、軽い腹ごしらえをしたら向かうぞ!!」
炭「はい!!」
善「は、はいぃ……。」
伊「軽くなくても構わないけどな!!」
炭「だめだ、軽く食べて動きやすいようにするんだぞ。それから煉獄さん、午後はまた槇寿郎さんに見てもらうことになりました!」
杏「うむ!了解した!!」