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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】
第2章 大切な記憶
―――ピピピッ ピピピッ
いつもより早い時間に聞き慣れた音が響く。
「…ん!」
桜は頭上に手を伸ばし、時計をパシっと掴むと音を止める。
そして、ゆっくりと上体を起こして伸びをした。
「んーーー……っ…ふあっ」
思わず大きなあくびが出て口を両手で抑える。
「…今日はたくさん笑って素敵な一日にしたいな。」
そしていつもするようにお守りの白石を胸に抱くと、
「ね、ユキ…。」
と、名前しか知らない友人に向かって呟いた。
今日は桜の成人式だ。
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