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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第50章 すれ違い





薫「欲張りすぎたんですよ。上手くいっているのならそんな事する必要なんてなかったのに 三日どころかまさか三週間も放ったらかしにするなんて…。それも失敗した後に報告されても困ります。お陰で変な噂が立って私にも被害が出ているんですよ。早くどうにか仲直りして下さい。」




杏「………………………そうか。」




杏寿郎は胸ポケットから戦闘中に壊れてしまった指輪を出して眺めながらそう言うと 思い詰めた面持ちで鬼の情報共有の為に他の隊士の元へ歩いて行った。




薫(ちゃんと返事もしないなんて精神的にかなり打撃を受けているようね…。でも煉獄さんは自業自得。それよりも桜さんが心配だわ…。隊士が言っていることが本当なら桜さんは最近指輪を外している。という事は煉獄さんと私の噂がきっと耳に入っている。命の恩をこんな仇で返すことになるなんて……。)




薫はそう思い至ると杏寿郎の元気の無い後ろ姿をもどかしそうに見ながら隊士の輪を目指して足を動かした。





―――




実「お前結構速えェじゃねーかァ。その体で呼吸の鍛錬してるってのは本当だったんだなァ。」


「嘘なんて言わないよ。」




任務へ向かう道すがら、実弥は毎晩桜の動きを褒めた。




(お兄ちゃんがいたらこんな感じなのかな…実弥さんに褒められるとなんだか胸がほわほわする。)


「実弥さん、今夜はあんまり傷作らないでね。…痛そうな姿みると苦しくなる。」




実弥から『お前に使われるとむずむずする』という苦言を受けた為 桜は実弥に敬語を使わなくなっていた。




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