第47章 ※前途多難
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杏「痛みは無いか。」
杏寿郎は反応の良い最奥を優しく刺激しながら桜の額の汗を拭った。
桜は息苦しさから眉を寄せるも小さく首を振りながらお返しをする様に汗が伝う杏寿郎の髪を耳に掛ける。
杏「そうか。」
そう言って微笑む杏寿郎の顔を見て桜は赤面した。
(髪を耳に掛けてると雰囲気がとっても変わる…。)
一方、赤くなった理由が分からなかった杏寿郎は首を傾げながら心配そうに桜を覗き込み、腰を止めると一旦口を解放した。
杏「すまない、息苦しかったか。」
「う、ううん…。その…杏寿郎くんが髪を耳に掛けた姿を見て……どきどきしちゃった。」
桜がはにかんで益々赤くなりながらそう答えると中の昂りもつられる様に固くなる。
そして何も言わずに口付けると上手く制御が出来なくなった腰付きで桜の余裕を奪った。