第47章 ※前途多難
杏「すまない!指を噛んで力を逃がせ、挿れるぞ。」
「ふっ……ッ…、」
雁首が子宮口を通ると ぬこっと厭らしい音が響く。
二人は普段あまり音に気を付けて行為に及んでいなかった為、その音がそこまで大きいものだと自覚していなかった。
杏「これは……なかなかだな。」
桜は なかなか "何" なのかが分かった気がして冷や汗を流した。
そしてその予感は杏寿郎の速まった腰の動きから確信へと変わった。
愛液が混じってくると音が変わり、ちゅこっちゅこっという厭らしい音が一定のリズムで屋敷に響く。
(音……大きくなっちゃってる……っ)
杏「安心しろ。時透は寝ている。」
(『時透 "は" 』………?他の隊士さんは起きてるの?もし様子を見に来たら……、)
不安そうにする桜に気が付くと杏寿郎は再び微笑んで安心させる様に頭を撫でた。
杏「炎柱の羽織りを廊下に畳んで置いてある。先程の男には効かなかったようだが 鬼殺隊士なら意味を分かってくれるだろう。」