第46章 新しい任務同行者
(記憶障害があるんじゃ…。ううん、なんにせよ嬉しい誤算だ…覚えてくれててとっても心強い…!)
「無一郎くん、お迎えありがとう!すぐ出られるよ!」
無「うん。」
そう短く返すと無一郎はくるっと体の向きを変えて庭を出ていく。
桜も慌ててそれを追いながら杏寿郎達を振り返った。
「行ってきます!皆も任務がんばってね!!」
杏「うむ!気を付けてくれ!!俺の方が早く終われば必ず迎えに行く!!」
炭「ありがとうございます!桜さんもお気を付けて!」
伊「死ぬんじゃねーぞ!」
善逸はそのやり取りを外周の途中でサボりながら聞いていた。
善(桜さん、何でたまに音が変わるんだろう…声も違う。)
まだ鍛錬を一緒に受けたことのない善逸は未だに桜のもう一つの姿を知らずにいた。