第46章 新しい任務同行者
杏寿郎は宣言通り出来る限り毎日桜を愛すると決めていた。
赤くなって俯く桜を面白がるように大きな目で見つめると顔を上げさせる。
杏「君は動じない性格なのではなかったのか?」
「杏寿郎くんの前だと調子が狂うの。……か、からかわないで。」
赤くむくれながらそう言うと 杏寿郎はますます楽しそうな顔付きになる。
杏「俺の前だけだろうか。何故調子が狂うのだ。」
答えを分かっていそうな杏寿郎を見上げると桜は少し むーっとした表情を浮かべた。
「……あんまりいじわるすると寝ちゃうよ。」
杏「すまない。赤く膨れる頬が愛らしくてついやり過ぎてしまった。許してくれ。」
その言葉と共に優しい口付けをされると桜は簡単に絆される。
(ずるい…参ったなあ……。)
そう思いながらも桜は受け入れる様に杏寿郎の背に腕を回した。