第46章 新しい任務同行者
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杏「只今帰りました!!」
「ただいま帰りました!」
千「兄上!姉上!おかえりなさい!お早いですね。お夜食ありますよ。」
「わーありがとう!千寿郎くんは相変わらずいい子だなあ。」
ふわふわとした笑みを浮かべる二人を見ると杏寿郎も微笑みながら千寿郎と桜の頭を撫でる。
杏「いつもありがとう!手を洗ったら早速頂こう!!」
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「千寿郎くん、お勉強はどう?進んでる?」
桜は千寿郎が握ってくれた握り飯を一つ食べ終わると何気なくそう訊いた。
千「あ、それが……急いで父上が破いてしまった歴代の炎柱の書を復元しなくてはならなくなって少し滞り気味なんです…ごめんなさい……。」
しおしおとする様を見て桜は慌てて千寿郎に近寄り両手を握る。
「謝らないで、怒ったりしないよ。……でも頑張ってね。」
杏「何故桜がそれ程気にするんだ。」
既に三個食べ終わった杏寿郎は首を傾げて桜を見た。
桜は少し迷う様な顔をしたがすぐに真っ直ぐ杏寿郎を見つめる。