第45章 ※心配性と解決法
それに気持ち良さそうに目を細めると 桜は体を寄せて誘うように熱を帯びた瞳を向ける。
口調と共に変わった態度に杏寿郎が目を大きくさせていると桜は杏寿郎の昂りにそっと触れる。
「杏寿郎くん、挿れてほしい…。まだ全然たりないよ。お話しするのも楽しいけど杏寿郎くんに愛されるのも大好きなの。」
その言葉に杏寿郎の血は一気に熱くなり、桜をもう一組の布団へ戻すと早々に覆い被さって眉を寄せながら困った様な表情を浮かべる。
杏「敬語を無くして良かった。君の心が良く見える。だが堪らなく昂ってしまうのが怖いな…。きちんと止めてほしくなったら言うんだぞ。」
「その事なんだけど、私も杏寿郎くんに喜んでもらいたいの。杏寿郎くんが気持ちいいって顔をしてると私すーっごく満たされる。だから今夜も最後まで付き合わせてくれないかな。」
杏「………分かった。最後まで付き合っていた訳を教えてくれてありがとう。気持ちも嬉しく思う。では、」
そこで言葉を切ると杏寿郎は桜の腰を持ち上げる。
杏「沢山名を呼んでくれ、桜。挿れるぞ。」
「…うん。」
その後、桜は甘い声を漏らすと共に杏寿郎の名を新しい呼び方で口にし続け、杏寿郎の昂りはなかなか収まらなかった。