第45章 ※心配性と解決法
「まだ可愛いって言われるのいやかな…?好きだなーって思うと言ってしまいそうになるの。」
杏寿郎は敬語をなくした事によって桜が随分と話し易そうになったのを感じ ほっとして肩の力を抜いた。
杏「そういった理由ならいくらでも言ってくれ。」
「杏寿郎くん、可愛い。可愛い。とーっても可愛い。」
杏「待ってくれ。君、性格が変わっていないか。」
杏寿郎が嬉しそうで尚且つ積極的な様子に戸惑った声を出すと、桜は少し目を大きくさせた後 困った様に微笑む。
「私も一応お姉ちゃんだったからかな…、元々は大事な人を甘やかすのが大好きなの。……いや、かな?」
そう言いながら桜が杏寿郎の髪を優しく撫でると杏寿郎は慣れないその対応にむずむずとした感覚を覚えた。
杏「慣れないというのが正直な感想だが、君が好きなのなら何をしようと構わない。好きにしてくれ。」
「そっかあ。ありがとう!」
早速その言葉に甘えると桜は杏寿郎の頬を両手で包んで柔らかい頬をむにむにと優しく触る。