第45章 ※心配性と解決法

それを確認するとずっと自身の中に入っていた杏寿郎を締め付ける。



しかし脱力しリラックスモードに入っていた杏寿郎は体を少し震わせるも顔を上げなかった。




杏「すまないが今はそういう気分になれない。」



「え、あぅ………で、では、その気にさせたら良いのですね…？」




恥を忍んで空気を変えようとしたにも関わらず失敗し、桜は真っ赤になりながらそう言って再び何とか頑張ろうと気合いを入れ直す。


しかし杏寿郎の下から脱出は出来そうに無く、桜は口での愛撫を諦めると杏寿郎の腰に手を当てて自身が動こうとした。




(…………み、身動きもできない……。全部の体重は掛けないようにしてくれてるけど それでもかなり重い…。)








―――




「杏寿郎さん……。」




お手上げ状態になって暫く経った桜が泣きそうな声を上げると杏寿郎はバッと顔を上げる。


気恥ずかしいと言っていたのにも関わらず顔を見せたことに驚く桜の目の前で杏寿郎は自身の事については気にした様子を見せずに ただ桜を心配そうに見つめた。




杏「……まだ泣いていないな。焦れて辛くなったのか。すまなかった。少し待ってくれ。」




そう言うと杏寿郎は自身を勃たせる為に桜の胸をやわやわと揉んで頂きを唇で努めて優しく喰む。


すると桜の中で昂りが一気に苦しく感じる程大きくなった。