第43章 弱いこころ
し「煉獄さん…炎柱の奥さんという噂ですか?……それとも私といるという噂ですか?」
隊3「……どちらもです。」
その罰が悪そうな声にしのぶの顔はもっと険しくなった。
「もし同じ噂を聞いたら、しの…『蟲柱様と一緒にいるとは限らない』と訂正してもらえないでしょうか…?私を当てにして無理しちゃだめって…。」
し「実際にもうすぐ私に同行しなくなるかもしれないので…私からもよろしく頼みます。」
隊3「………わ…分かりました…。」
―――
「…しのぶちゃんは治療が上手だから私がいなくなってもよっぽどのケガじゃない限り対応できるだろうけど、あの噂が無一郎くんとのだったら…、」
し「見殺しにしてしまうかもしれませんね。」
その言葉に桜は ぶるっと身震いをした。
(今のうちに何とかならないのかな……。)
そう思いながら帰った翌日、こうなる事を読んでいたかの様に隊士全員にお館様から直々にお達しが下った。