• テキストサイズ

ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第8章 覚悟と条件





千(…守る……?…桜さんを危険から守る……。兄上の事以外にも不自然に感じた事がもう一つある。…あの不自然な記憶の失くし方…。)



千「あ、あの……桜さん…これまでに記憶がなくなった事はありますか…?」



「え?」



真剣な顔の千寿郎に少し驚く。

そして戸惑いながらも口を開いた。



「…あるよ。ユキの事ずっと忘れてたときがあった…忘れるはずないのに…。あとは前の世界についてかな。」



千「そのユキさんについて、忘れる直前に何か辛い事がありましたか…?」



「…うん。別れがあまりにも唐突で…熱を出して倒れながら長い間泣きじゃくってた…。その後急に忘れちゃったの……。」



桜はそう言って自身の胸を見る。

そして千寿郎を見ると決定的な言葉を発した。




「ユキは私が泣くのは耐えられないっていつも言ってたのに。」




千寿郎は口を薄く開けたまま固まってしまった。




(………たぶん…ユキさんだ…。)




/ 2679ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp