第40章 ※ベッドの扱い方
(うあ……いしき、とびそう………、)
桜も杏寿郎同様、新しい快感に頭を酷く痺れさせていた。
(ずっときもちいい……からだよりあたまこわれるかも…、)
その不安から杏寿郎の手に触れると、初めて言葉を発する余裕も失くなってしまった杏寿郎が桜の手を強く握った。
室内には互いの息遣いしか響かなかったが 二人は剥き出しの感情で触れ合い、満たされていった。
杏寿郎は名残惜しむ様に我慢させていた腰の動きを再び速めると、桜に甘く優しい口付けをして我に返らせる。
杏「……挿れたまま、だしていいか。」
息を切らしながら杏寿郎が放ったその言葉に微笑みながら頷くと 桜は抱擁をせがんだ。
杏寿郎はそれに応えて桜の頭を撫でながら更に腰の速度を上げる。
「…っ!!……はっ、…ッ!!………んッッ!!!」
杏寿郎は桜が自身の肩に顔を埋めて甘い声を殺しているのを見つめながらビクッと体を震わせると最奥に ぐっと押し込んだ。