第40章 ※ベッドの扱い方
杏「…普段の真面目な君ならすぐに壊れたベッドについて謝りに行くだろう。色香も収まっているぞ。今訪ねても問題ないと思うが…行かないのか。」
杏寿郎がわざと意地の悪い事を訊くと桜は杏寿郎を黙らせる様に深く口付ける。
その口付けを受けると杏寿郎もまた余裕を失くし、釣られて律動も激しくなった。
杏「…っふ、…… 君、それを多用しては…駄目だッ!!本当に君を壊してしまう!!!」
杏寿郎はそう言い放つと壊れたベッドの上で桜の肩に噛み付きながら乱暴とも呼べる程荒く奥を突き始めてしまった。
杏寿郎は『このままではまた挿れてはいけない最奥まで挿れてしまう』と痺れる頭で思いつつも、許す様に再び深く口付ける桜に焚き付けられてそのまま腰を振り続けた。
杏「…っ……!分かるか!!入り口に、先程から少し入りそうになっている!!突く度に…っ、まるで招かれている様だぞ!!!」
それを聞くと桜は杏寿郎の首に両手を回して耳に口を寄せた。
「今世は……、悪いお父さんでも…へいきです。」
その言葉を聞くと同時に額にビキビキッと青筋を何本も増やした杏寿郎の昂りがもう一つの入り口に入った。
杏寿郎はその感触で我に返り、過去を思い出して急いで桜を見下ろす。
すると桜はぐったりとしているどころか痛みを感じている様子も感じられなかった。