第40章 ※ベッドの扱い方
―――バキッッ
杏「むぅ!!桜!ベッドの何かしらが折れたのだがこれを出すまではまだ続けていいだろうか!!!」
その問いに冷静さをとっくに失っている桜が再び口付けで応えると杏寿郎もまた嬉しそうな笑みを浮かべる。
そうして欲を吐き出した後、結局そこで止まれずに二人は何度も愛し合ってしまった。
その結果―――…、
―――バキバキッ………ガタンッッ
その音と衝撃に二人は我に返る。
「……………ま、…まさか真っ二つに折れるとは思いませんでした…。」
杏「…うむ。」
挿入した状態のまま、割れたベッドの上で二人は固まった。
(敷かれた寝具がスプリングの入ったマットレスじゃないし、衝撃が直接木造の台に伝わってしまったんだ。でも普通壊れるかな……。彫刻も綺麗な台なのに…。)
「…あぅっ、」
杏「すまない!!挿れていると無意識に動かしてしまうようだ。ふざけたわけではないぞ!」
箍が外れて欲に素直になってしまっている桜は すぐに熱に浮かされたような目になると杏寿郎に軽く口付けた。
その『よし』の合図に杏寿郎は再び桜に覆い被さって腰を振った。