第40章 ※ベッドの扱い方
杏(まずいな。まだ知らない体質があったとは…対策方法が分からないままでは桜の身が危険だ。)
行為中に思考を巡らせ 動きを抑制する為の意識が疎かになると、自然と杏寿郎の動きは荒くなる。
「やッ!!いきなりっ…、ーーーーーーッッ!!!!」
桜は分かり易く激しく達すると共に、覚えのある感覚に酷い羞恥から大粒の涙を流した。
「ご、ごめ、なさ…っ、やだ…とまらな……やだ、やだやだ…ごめんなさい……っ」
肩を震わせながら泣く桜から出る熱い潮で自身の腹を濡らしながら杏寿郎は驚いて動きを止めていた。
派手に出た潮が止まった後にやっと事態を飲み込むと 杏寿郎は自身の腹を濡らしたそれを指の背で掬って匂いを嗅いでからぺろっと舐める。
桜はいつの間にか枕を抱き寄せてそれに顔を埋め、これから何と言われるのかを怖がる様に震えていた。
杏「聞いた通り無臭の薄い塩味だな。桜、これは潮だ!!女性の射精とも言われている物だぞ!!!」
「…………え?…わたし、確かに粗相を、」
杏「君は初めて潮を噴いただけだ!!凄い量だったのでベッドは悲惨な事になったが、そこまで噴いてくれるとは男冥利に尽きるというものだ!!!」
「し、お………悲惨…しゃせ…、」
桜は杏寿郎が放った単語を繰り返すと 自身が盛大に醜態を晒した訳ではない事に安堵して震える息を吐いた。