第40章 ※ベッドの扱い方
(すっごく幸せだし、ちゃんと気持ち良い……。でも、)
桜は優しく甘い杏寿郎の愛し方に心満たされつつも 体が疼いて自身が中をぎゅうぎゅうと強く締め付けてしまう事に眉を寄せていた。
(はしたない体……これからはちゃんとした愛し方だけをするんだから…この体も直さないと………。)
一方、杏寿郎は桜が喜んで締め付けているのだと思っていた為 荒く動かないよう耐える度に額の青筋を増やしていた。
そうして知らず知らず焦らし合っていく度に桜の色香が増していく。
それに余裕の無い杏寿郎は耐えられず、ぐっとあからさまに眉を顰めた。
杏(おかしい。確かに何度も達しているのに何故色香が薄まらない。)
杏「…桜、体に変わりはないか。」
杏寿郎よりも余裕の無い桜は痺れた頭で何を言われたのかも理解出来ず、只々杏寿郎を見つめ返して首を傾げた。
それを見て杏寿郎はさらに顔を険しくさせる。