第40章 ※ベッドの扱い方
「はい。………はい。」
確かめる様に抱き締め直すと杏寿郎は満足そうに笑ってからそっと桜の肩を掴んで体を離した。
杏「よもや!また泣かせてしまったか…。」
杏寿郎が慌てて涙を拭うと桜は微笑んでお礼をする様に杏寿郎の髪を撫でた。
「もう、大丈夫です。結構…、整理できました。…ずるいなあ、杏寿郎さん……。最初は強引に舌なんて入れるからこんな話はしないと思ったのに……。」
そう参った様に言うと『何もずるい事などしていないぞ。』と心外そうに主張する杏寿郎の胸に手を当てて身を乗り出し、傾げている首を甘く噛んだ。
杏「……もうこの様な事をしても平気なのか。」
「え…っ!…だ、だって……思い出…作るのでしょう…?」
そう言って桜が困った様に眉尻を下げながら首を傾げると 杏寿郎は自身の昂りが元気になったのを感じた。
それを教える様に下半身を桜に寄せると桜はビクッと体を揺らした後 複雑そうな顔をする。
それを見て杏寿郎は目を大きくして眉尻を下げた。
杏「ついさっきだぞ!!君が困った顔をしたろう!!!」
桜はそう言われると今度は不可解そうな顔になった。