第40章 ※ベッドの扱い方
杏「痛かったろう。すまなかった。」
「………はい。」
(また…杏寿郎さんに隠そうとしてしまった……。ちゃんと直していかないと…。)
眉を寄せて反省する桜の頭を杏寿郎は微笑みながら努めて優しく撫でた。
杏「分かったのならそれで良い。切り替えてくれ。」
そう柔らかく言って桜がしっかりと頷く様子を確認すると 杏寿郎は再び桜の腕に触れた。
杏「華の練習をしても良いだろうか。必ず優しくする。」
「はい!痛かったら言いますので安心してください!」
桜がそう意気込むと杏寿郎は笑って礼を言った。
―――
「んっ………、」
杏「……どうだ、今度も痛むか。」
そう問うと杏寿郎は赤くなった腕を心配そうに撫でた。
何度も何度も、変わらず心配そうな顔をする杏寿郎に桜は愛おしそうな笑みを向けた。
「…本当にすこーし、です。ちくっとしたくらいで全然我慢のうちに入らないくらい…。」
杏「そうか!!ではこれが正しいのだろう!確かに華のようだ!」
そう言うと杏寿郎は嬉しそうに初めて正しく咲かせる事が出来た華に優しく口付けを落とした。
その甘い仕草に桜も嬉しそうな表情を浮かべると腕を伸ばして抱擁をせがむ。