第40章 ※ベッドの扱い方
杏(完全に思考が止まった訳では無いな。更に赤くなった。)
杏「面白いだろう。こうして印を付けるらしいぞ。」
「………………宇髄さんに…聞いたやり方、本当にこれで正解ですか…?」
桜は既に腫れてきている腕を見ながら眉尻を下げた。
杏「確かに宇髄に言われた通りだぞ。何故その様な顔でその様な事を訊く。…もしや痛むのか?」
(………華というより、やっぱり炎症…。)
「その…少しだけ痛、」
杏「すまない!!すぐに治してくれ!!!」
眉を顰め 大きな声で言われると、桜は申し訳なさそうに自身の腕を撫でた。
杏寿郎は白く戻った腕を見ると息をついて労るように撫でる。
杏「本当にすまない。我慢させてしまっていたのか。宇髄はたまにふざけるが、悪ふざけで女性に痛い思いをさせる筈は無い。俺の加減が違ったのだろう。」
そう言うと杏寿郎は少し困った様に首を傾げた。
杏「君の体はすぐ壊れてしまうな。本当に気を付けなければ…。」
「そ…そんな、痛いっていっても大したこと、」
杏「桜。」
杏寿郎は静かではあるものの圧が掛かった声を出した。
桜は真っ直ぐな燃える瞳を見てハッとした様に体を小さく揺らす。