第40章 ※ベッドの扱い方
杏「…心配するな。優しく愛すと約束したろう。起き上がってこっちを向いてくれないか。脱いで見せてくれ。」
その優しい声音に桜は ふっと力を抜くと、素直に起き上がって柔らかい表情の杏寿郎を見つめ ドレスの腕を抜いて下着を見せた。
「杏寿郎さんは見ることがとても好きなのに…黙っててごめんなさい。」
桜がそう言って眉尻を下げると杏寿郎は目を大きくさせた後 納得したような顔をした。
杏「なるほど、こういった点が変態性欲に該当するのだな。」
「………え?」
杏「選りにも選って恥ずかしがり屋の君に付き合わせてしまって本当にすまないが、確かに俺は君の厭らしい姿を観察すると大変興奮する。自覚はしたが出来れば許して貰いたい。…駄目だろうか。」
桜は杏寿郎の昂りを見れば自身も熱を持つ事を自覚していた為、『杏寿郎はおかしくないのではないか』という考えと、『二人ともおかしいのだろうか』という考えの間で混乱した。
「き、きにすることないと、思います……ぜんぜん……。」
『どちらにせよ自身も同じだ』と結論付けると桜は混乱しながらもそう答えた。
その予想外の返事に杏寿郎は驚くも嬉しそうに眉と口角を上げて桜を抱き締める。
杏「では!!」
そう元気良く言いつつも杏寿郎は桜を支えながら優しく押し倒した。
そして許可が下りた "観察" を始める。