第6章 ラッキースケベ
~ラギーver~
休日、私はまた大量の洗濯物を洗うためにサバナクローにお邪魔している。私の休日の過ごし方って大体サバナクローにいるかハーツラビュルにいるかなんだけど、贅沢過ぎない?
「いや~、悪いっスね~。お休みの日に洗濯手伝いに来てもらっちゃって。」
「いえ!私としてはラギー先輩のお手伝いができて嬉しいので、むしろ良い休日になりそうです!」
「そりゃ良かったっス。んじゃ、そこの落ちてるの取ってもらってもいいっスか?」
ラギーは自分の顔が隠れるほどいっぱいに洗濯物を持っている。毎回こんな風に持ってるんだ、と思うと普通に尊敬するよね。足元に落ちてた誰かの上着を拾おうと身をかがめる。しかし…
「ラギー先輩、すみません…足をどけてもらえますか?」
「あ、すみませんっス……っ!!」
上着の袖がラギーの足に引っかかっていたので、ラギーの足を突いた。それがよくなかったのだろうか、ラギーが足を退けた途端バランスが崩れて体が傾く。そのまま私の上に覆いかぶさる形で倒れる。
「っ、ててて……なつきちゃん、大丈夫っスか?」
「大丈夫、です…」
いたたた、と頭を押さえて上に乗っかってるラギーを見る。洗濯物はものの見事に吹っ飛び、自分で手を付き直接体重が乗らないようにしてくれていた。しかし自分の体重を押さえるのは難しかったみたいで、力尽きて私の上に乗る。そこ…胸、なんですけど…
「いや~…ごめんなさいっス、怪我は?」
「あ、私は平気です……ラギー先輩こそ怪我は…」
「オレは全然大丈夫っスよ。なんせクッションがあったっスからね。」
特に何も言わないから触れちゃダメなのかと思って何も言わなかったのに…クッションって絶対私の胸のことだよね?そんな悪びれもなく言われたら何も言えないじゃないか…