第4章 ポッキーゲーム
「……あの…」
「ん~?」
しばらく食べ続けていたが、キスする寸前まで来て思わず止まってしまう。ケイトをチラ、と見るとじっ、とこっちを見ていて食べるのを止めていた。これ、わざと私の反応見て楽しんでるな。
「キス……しちゃいますよ。」
「…ん、そーだね。」
そういってポキ、という音を鳴らしてポッキーを折ったケイト。さすがにキスするまで食べ進めないだろうとは予想していたけど、いざ顔が近くなると緊張するものだな。
「いや~、顔近くてドキドキしちゃった!」
「あれ以上進んでたら当たっちゃうところでしたよ!!危なかった~…」
「んー、まぁね~…それにここは…エーデュースちゃん達に怒られちゃうかもしれないからね。」
「えっ?」
ズズイ、と顔を近づけられ、人差し指で唇を触られる。ケイトを見れば、ニコッと笑ってこう言った。
「練習相手なら、いつでもなってあげるから……ね?」
それってどういうことですか……