第3章 メイド服
「全くもう…言うことを聞かない専属メイドっスねぇ…」
「じゃあ理由教えてくださいよ。納得できたらちゃんと皿洗いしますから。」
「…あのね、ここは男子校で君は女の子なんス。洗濯機まではわりとここから距離があるし…その恰好で行くのは危ないって言ってるんスよ。飢えた獣しかいないこのサバナクローでこんなに可愛い恰好したメイドさんに歩き回ってほしくないっス。」
「………あ、」
「分かったら君はおとなしく皿洗いしててくださいっス。」
ラギーは私のことを心配してくれてたのか。私よりかなちゃんの方が人気があると知ってるからまさか自分が…なんて考えたことなかった。とても真剣に注意をするラギーを見て少し頭が冷えて反省をする。
「すみません…」
「はいはい、分かればいいんスよ。とにかく、オレが戻ってくるまでその姿を誰にも見せないように。オレの専属メイドなんすから。」
やっぱりラギーには敵わない。