第8章 〇〇しないと出れない部屋
~フロイドver~
「起きてぇ、小エビちゃ~ん。」
ツンツン、と頬を突かれている感覚を感じ、重たい瞼を開けると…そこにはとてもつまらなさそうなフロイドの顔があった。そんな顔をしててもイケメンだなコイツ、、と冷静に思ってる場合じゃない。
「あ、起きた。おはよぉ~」
「お、おはようございます…」
「全然起きなかったから暇だった~」
「それはごめんなさい…ていうか、ここどこですか?」
「知らね。」
周りを見ても特に何もない一面白い部屋だ。ん~…この感じ、何か嫌な予感がする。でも確信がないことには何とも言えない。
「とりあえず出口は…」
「小エビちゃんの後ろにあるよ。」
「あ、ホントじゃん。」
ドアに近づきドアノブの握る。しかし予想はしていたが回らない。うん、ダメだこれ、完全に○○しないと出れない部屋じゃん。
「開かねぇの?」
「はい…」
「じゃ~ちょっと退いてて。」
ドガァン、と大きな音をたててドアを蹴った。普通のドアなら蹴破れているところだと思うが、このドアにはきっと魔法がかけられているんだろう。
「なにこれ開かねぇじゃん……あ?」
「どうしたんですか?」
「なんか降ってきたぁ。」
フロイドの持っている紙を覗くと…やはりお題が書いてあった。しかもそういう系の…
「キスって書いてあんけど。」
「じゃあそれがお題ですね。」
「お題?キスすればでれんの?」
○○しないと出れない部屋について説明をした。大したお題じゃないだろうと踏んでいたらまさかのピンポイントできやがった。