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2人の監督生

第8章 〇〇しないと出れない部屋


~デュースver~

「っ……!!」

「う……?」

「なつき!!」

「うわっ!?」

「うわっ!!!」

何か遠くで誰かの声がするなぁ…と思い目を開けると、そこには私の体を揺らしながら一生懸命声を掛けてくれているデュースがいた。思ったより顔が近くにあったから驚いて声をあげたら、デュースもなぜか驚いていた。

「よ、よかった起きて…どこか怪我してないか?」

「怪我?うん、大丈夫だけど……ここどこ?」

「分からない…僕も起きたらここにいたんだ。」

デュースもさっき起きたばかりっぽいな。キョロキョロと周りを見る。真っ白い部屋にベット、その他は何もない。むしろ何故ベットがあるのか…

「ホテルかなんかなの?ここは…」

「ホテルとか言うな!!」

「……やだデュース、ラブホ思い浮かべたの??」

正直ひよこちゃんのデュースがラブホを知っている、ということに驚いたが…ニヤニヤとデュースをからかうと、分かりやすく顔を赤くさせた。そして照れたのを誤魔化す様にドアへ向かっていく。

「いいからオラ!!早くここから出るぞ!!」

「ワル語楽……いいけど、多分開かないんじゃ…」

ガチャガチャとドアノブを回すが…やはり開かないみたいで。力業でも開かなそうだ……これ絶対魔法かけられてるでしょ。

「何故だ……」

「こういうのは大体開かないもんだよ。」

「何か知ってるのか?」

「んや…知っているというかこれ……」

○○しないと出れない部屋、ではないかと伝える。もちろんデュースが知っているということはく、お題によってはとても恥ずかしい思いをしなければいけないことも教えた。いらない知識ではあるが、ここにベットがある時点で多少なりともそういう系のお題が来ることには間違いないだろうから…

「じゃ……じゃあこれがお題か?」

「なんだ、お題分かってたんじゃない。なんて書いてあるの?」

「………」

「デュース?」

紙を見て固まっているデュースを見て健全な内容じゃなかったことは理解した。後ろから近づき方をポン、と叩けば分かりやすく飛び跳ねた。
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