第3章 再会
さすがに三ヶ月以上も挑み続けているのだ。四天王のみんなやミクリさんとそれなりに仲良くなった。なんなら四天王のカゲツさんは一緒にミクリさんを倒す作戦を考えたりしてくれる。見た目はヤンキーみたいだが優しい人だ。フヨウさんも仲良くなっていつの間にかフヨウちゃんと呼ぶようになったし、プリムさんとお喋りするのは楽しい。ゲンジさんとは私の手持ちにいるビブラーバから進化したフライゴンの育成方法で話が弾む。
なんだか自分でもだいぶこの状況に慣れてしまったなと思う。もちろんミクリさんに挑むときは本気で、毎回惜しいバトルをしていると思う。あと一歩が勝てない。チャンピオンって言うのはやっぱりすごいと実感する。
そんな状態の中、何度目になるかわからないミクリさんへの挑戦が終わり今回も惜敗を期したところでミクリさんから話を持ちかけられた。
「流星の滝?」
「そう。そこの奥に私の友人が居てね。いや、本来は別の場所に住んでいるのだけれど今はたぶん流星の滝に引きこもって石を探しているはずだ」
「石?」
「彼は石が大好きなんだよ。まぁ、そんな彼だがかなり強いトレーナーでね。最近トオルは野生のポケモンを除けば私たちにしか挑んでいないだろう? 久しぶりに違うトレーナーに挑むのも悪くはないと思ってね」
「それは……」
「彼には私から話しておくよ。ぜひ気が向いたら行ってみるといい」
「ありがとうございます」
ミクリさんにそう勧められた流星の滝。聞いたことはあるが行ったことはなかった。確かにたまには場所や人を変えてみるのも悪くはない。
そう思った私はミクリさんから話を聞いた次の日には流星の滝に向かってみた。そういえばその人の名前を聞かなかったけれど、まぁ石が好きで探しているようだから奥に進んでいけば見つかるのではないかと思う。たぶん。
そう楽観視しながら流星の滝を散策する。出てくるポケモンは今まで過ごしていたチャンピオンロードと比べるとそこまで強くないためちまちま倒していても苦にならない。私は順調に流星の滝を進み、そしてとうとうそれらしき人を見つけることができた。
後ろ姿だが、銀色の髪にゆったりめのスーツ。どことなく特徴のあるあの髪型に覚えがある。そして、私の気配に気づき振り向いたその顔は。
「あーーーーー!!」
「おや、君は」
約二年ぶりくらいの再会だった。
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