第3章 再会
四天王には勝てた。修行を積んでいたこともあって思った以上に上手く進んだ。やっぱり最後の四天王であるゲンジさんは強かったけれどなんとかなった。
そして、四天王を倒したらあとはチャンピオンだ。
ジムバッジを八つ集めたら四天王にはいつでも挑むことができる。しかしチャンピオンには必ず四天王を倒してからじゃないと挑戦することができない。つまり次チャンピオンに勝たなければまた一人目の四天王からやり直しになる。
勝ちたい。勝つためにここに来たんだ。兄に守られてばかりじゃいられないと強くなることを決め、四年半もかけてやっとたどり着いたチャンピオンへの挑戦権。
持ってきたキズぐすりでポケモンたちは回復した。ピーピーエイドを使って技も満タンだ。よし、いける!
「ようやくここまできたね」
「四天王に挑戦してからはストレートできてますけど」
「いやいやそうじゃないよ。ジムバッジをすべて集めてからだいぶ修行を積んでいただろう?」
「知っていたんですか!」
「最後のジムリーダーであるアダンは私の師匠でね。期待の持てるトレーナーだったと話を聞いて楽しみにしていたんだ」
「それは嬉しい限りですね」
「ああ、だから今日は楽しもう!」
チャンピオンであるミクリさんの宣言通り楽しいバトルだった。楽しくも激しくとても熱くなるバトル。心沸き立つ強者との対戦。ダイゴさんとのときみたく圧倒的な力の差ではなく勝てるか勝てないかのギリギリの実力差。
ああ、とても興奮する!
結果としては私は負けた。私と私のポケモンたちは力を出し切って負けた。文句のつけようのない負けだ。
それでもなんだか清々しい気持ちになれる。そんなバトルだった。
「とても楽しいバトルだったよ」
「私も、です」
「また挑戦しに来てくれ。君ならいつでも大歓迎さ」
「ありがとうございます」
私はミクリさんと握手をして一度目のチャレンジは終わったのだった。
それからというもの、結構頻繁に四天王およびチャンピオンに挑みに行っている。修行して、強くなったと思えたら挑戦して、あまりにも惜しい戦いが出来たら次の日も挑戦して、やっぱり勝てなかったら修行をまたしての繰り返しだ。
挑み始めてから三ヶ月余り、私はいつの間にか十五歳になっていた。