第8章 仲直り
「あっ」
やっぱりハルカだった。
「えと、入っていい?」
そう尋ねてくるハルカに気まずくなるものの断る理由はない。いいよと返事をすると嬉しそうに入ってきた。
「足の調子は?」
「あっ、うん。たいしたことないって。テーピングだけで終わった」
「そっか、それならよかった」
「うん、それで……その」
「……」
「ご、ごめんなさい!」
その言葉に驚いた。なんでハルカが謝るの?
「えっ、待って、ハルカが謝ることなくない?」
「ううん、私トオルのこと考えてなかった。ミクリさんたちと話してて怒られて当然だったなって」
「そんなことない! 私が勝手に嫉妬してただけで、むしろ私の方こそごめん……怪我までさせちゃって」
「いいの! ホントこけたのは私のせいだし、そんな」
お互い謝り通しで話が進まない。でも今回は私の方が悪い。
そんな中で鶴の一声が。
「うん、二人とも謝れて偉いね。お互いごめんなさいしたんだからこれでチャラにしよう」
そんなダイゴさんの言葉に私もハルカもハッとしてお互いを見る。
「そう、だね」
「うん、あの、トオル」
「どうしたの?」
「これからも、仲良くしてくれる?」
「え、」
「だ、駄目かな?」
「いや……駄目じゃない、けど、でもいいの?」
「いいもなにも私から言ってるんだし! それにトオルと仲良くしていたいの!」
そう言ってくるハルカが眩しい。こんな私と仲良くしてくれるだなんて。
「うん……ハルカが、いいなら……」
「ホント! 嬉しい!」
抱きついてきたハルカを支えきれなくて私はそのままベッドに倒れ込んだのだった。
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