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泣き虫ちゃんの話(Eダイゴさん夢)

第9章 挑戦


「ハルカこれ」
 退院して次の日にミクリさんたちに挑戦しにきた。同じ日に挑戦しにきていたハルカと出会いなんとなく気恥ずかしくなる。
 でもハルカに渡したいものがあったからちょうどよかった。
「これなに?」
「怪我のお詫び」
「えっ」
 退院した昨日は実家に少し帰っていた。入院したことは黙って「友達に怪我させたからお詫びをしたいけどどうしたらいいか」と聞いてきた。怪我の度合いにもよると言われ、軽く捻ったくらいだと言うとお菓子でいいんじゃないかと言われたから、いつも食べてるお気に入りのパティスリーで買ってきたお菓子の詰め合わせだ。
「いいのに、そんな」
「ううん、私のけじめだから……あと、お願いがあるんだけど」
「どうしたの?」
「今日のバトル、私に譲ってくれないかな?」
 四天王及びチャンピオンに挑戦できるのは一日に一人ずつだ。私だって本気のバトルを楽しみたいからそれに文句はない。けれど、だからこそハルカに今日は譲ってくれと頼む。
「退院して、やっと挑めるの。今日こそは勝ってみせる。だから」
「うん、わかった」
「いいの?」
「うん! それに私ってトオルのバトル見たことないんだよね! 見てみたい!」
「う、そんな、いいものじゃないけど……」
「見ることも、修行の一つだよ!」
「それはまぁ、確かに」
 ハルカも見る。これはさっきまで以上に負けられない戦いになった。
 基本的にリーグ戦はクローズドであるが許可さえあれば見学はできる。あと一応不正がないようにカメラが設置されていて、これでたまに『良いバトル』があれば公式で動画がアップされることもある。たしか二回くらい私のバトルもアップされてるし、ハルカの殿堂入りしたときのバトルも載っているはずだ。
 そう、殿堂入りしたときのバトルは内容によらずアップされる。私は今日のバトルを絶対に載せるつもりでやってきたのだ。結果的に観客が一人増えようが二人増えようがかまいやしない。
 私はリーグの受付に声をかける。受付が完了してから扉の前へ。この扉をくぐったらあとは負けるまで後戻りはできない。さぁ、始めよう!
 ミクリさんとのバトル。両者とも残り一体。体力も残りわずかだ。
 ミクリさんのミロカロスの攻撃が当たった。とても痛いどうにか耐えてくれ……!
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