第1章 プロローグ
なんて、理不尽なことをよく言われたし、その言葉にいちいち反応して泣いていた私も私だ。そして泣いている私を見て兄は私を守るようにかばい、それがまた兄を好きな女の子たちからの反感を買ったのだった。
ブスだと罵られ六歳も下だというのに「こんなこともできないのか」と馬鹿にされ、それを真に受けていた私は劣等感の塊だった。そのせいで常に自信を持って生きている母と衝突し家出したこともあったが今ではもう懐かしい話だ。
そんな劣等感の塊で家族にも迷惑をかけていた私をいつも気にかけて大事にしてくれていたのはやっぱり兄だった。
兄は私を大事に大事にしてくれて小さい頃はそれが暖かくて大好きだったけれど、成長するにつれてこのままではいけない、ちゃんと一人で歩かなきゃと思い始めた途端兄は過干渉だと思うようになった。
現金な話だし兄に申し訳ないけれど、独り立ちするためには兄に守られてばかりじゃいけなかった。あと単純に思春期がきたのもあると思う。
だから私は旅に出た。旅に出て、強くなろうと思った。兄に守ってもらわなくても大丈夫なように。
最初は兄だけでなく母にも弟にも反対されたし、いろいろと課題を押しつけられた。でもどうしても旅に出たかった私はみんなが「旅に出てもいい」と納得してくれる基準まで旅立つ前から鍛え上げて渋々ながらも許可をもらうことに成功した。二年もかかったけれど。
私のかわいい最初のポケモンはミズゴロウ。二年も一緒にいて、鍛え上げていたから旅立つ頃にはもうヌマクローに進化していたけれど、私のかわいい相棒に違いはない。
あとヌマクローを鍛えている間に仲良くなったハスボーも仲間に加えて私は十二歳になってようやく二人と一緒に旅立つことができたのだった。
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