第5章 マテール
徹夜明けだったからと理由をつけて謝る情けない室長
リナリーがはぐらかしたくなる気持ちもわかる
「はい。これ。資料。」
ポンッと渡されたそれをじっくり見る暇はなく
「3人で行ってきてね」
と付け足された
3、人……
僕と、神田と、相良…
「ゲッ」
「それはこっちのセリフだ。」
「チッ…本来なら私とユウだけの筈だったのに……!」
それぞれが思い思いに言葉を発する
「はは。仲悪いねー君達。」
半笑いで告げたコムイさんは
すぐに室長の顔になり
僕達に任務の内容を告げた
「頼んだよ。」
「はい!」