第5章 マテール
「何だとコラァ!!
もういっぺん言ってみやがれ
ああっ!!?」
「おい、やめろ!
バズ!」
――――ケンカ?
「うるせ―な。」
っ!
神田じゃないか!
「メシ食ってる時に 後ろでメソメソ
死んだ奴らの追悼されちゃ
味がマズくなんだよ。」
―――――何を言ってるんだ――?
―――そんな――っ
「命懸けでサポートしてやってるのに……
それを…それを…っ
メシがマズくなるだとーーー!」
探索部隊;ファインダーの大柄な男が叫んだ
それと同時に右の拳を振りおろす
僕の足は自然とそこへ向かう
下ろされた拳が神田に当たることはなく
大きな体が宙に浮いた
「うぐっ」
神田は片手でその人を宙に浮かせた状態で
お前の代わりはいる
と言った
「ストップ。」
耐えきれなくなった僕は、神田の腕を掴み
神田を制止しようとした