第4章 新入り
握手をするために右手を差し出す
「…呪われてる奴と握手なんかするかよ。」
……差別だ…っ
「任務から戻ったばかりで気が立ってるの。
ごめんね。」
「いえ、大丈夫です。
それより、あなたは?」
神田について行こうとする女性を呼び止めた
振りかえって一言
「相良、澪。」
「澪。
よろしく。」
もう一度右手を出す
この人はしてくれるはずだよn
「お前、男?」
「へっ?
は、はい。」
「男は論外。」スタスタ
…………
……………………
「リナリー、慰めないでください。
余計に悲しくなります。」
言葉を一生懸命探していたリナリーに言う
「あっ、ご、ごめんなさい…。」
男だと判別されなかった上に
一刀両断されたのは初めてだった