第97章 答え合わせ
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炭治郎が、人間として意識を取り戻した。冨岡は、安堵し、その場にへたり込んだが、今度は宇那手を治療していた隠⋯⋯近藤が叫んだ。
「冨岡さん!!!! 誰か!!!!! 動ける隊士は?!?!」
「どうし──」
冨岡は絶句した。宇那手の失われたはずの右腕が、再生していたのだ。
(鬼に⋯⋯されたのか? だが気配が人間だ⋯⋯。しかし⋯⋯)
「不死川はどうしている?!」
「さっき意識が戻りましたが、また気絶しました!!」
「今すぐ宇髄と槇寿郎殿に鴉を送れ!! 治療が必要だが⋯⋯もし目覚めた時に鬼になっていたら、殺すしかない!! 俺は⋯⋯身体がもう⋯⋯」
「かしこまりました!!」
隠はすぐに走り去った。同時に、遠くから叫び声が聞こえた。
「冨岡!! 聞こえるか!!!」
愈史郎の声だった。建物から出られないのだろう。
「俺を使え!! 移動を手伝ってくれ!! 幾つか対処法が浮かんだ!!」