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【鬼滅の刃】継ぐ子の役割

第94章 最終決戦


「攻撃を喰らわないで!!」

 宇那手は、猛毒に冒されている炭治郎を見て叫んだ。

「喰らえば毒を注がれる!!」

「黙れ!!」

 鬼舞辻の怒鳴り声と共に、攻撃速度が上がった。盾となっていた柱全員が攻撃を喰らってしまった。

「想定内!」

 宇那手は、簪を投げ、解毒を試みた。運が良い事に、悲鳴嶼と不死川が参戦し、鬼舞辻無惨を斬り伏せた。

 不死川は、油を用いて鬼舞辻に火を掛けた。

「村田ー!!!」

 その隙に冨岡が叫んだ。

「炭治郎が動けない!! 安全な所で手当を頼む!!」

 体制を立て直す事が出来た。

「壱」

 宇那手の合図と同時に、柱達は其々の呼吸の壱ノ型を同時に使用した。

「まあまあって所だなァ!」

 不死川は、動けているのも不思議な身体を自在に捻りながら叫んだ。

 次に合図を出したのは、冨岡だった。今度は全員が肆ノ型を使った。出来るだけ行動を読まれない様に、合図を出す順番も、使用する型もバラバラに組んだのだ。

(良かった⋯⋯。伊黒さんが上手く伝えてくれていた)

 しかし、鬼舞辻は更に攻撃速度を上げ、真っ先に甘露寺が潰れた。伊黒が抱えて戦線離脱した事で、陣形が崩れた。

「出ます!!」

 宇那手は、前に出て刀を振るった。

(日の呼吸、壱ノ型、円舞)

 赫刀、かつ日の呼吸で切断された面は、流石に即再生しなかった。

 鬼舞辻の苛立ちは頂点に達したが、驚愕していた。認識出来ない斬撃を喰らってたのだ。

(⋯⋯いる)

 彼の対応は早かった。札を斬られ、猪之助、善逸、カナヲが姿を現した。しかし、彼らもすぐに新しい札を貼り直し、攻勢に出た。
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