第49章 医術※
「嫌ぁぁぁぁ!! 本当にっ⋯⋯駄目!! もう⋯⋯もう達しました!! 嫌っ!!」
火憐はポロポロ涙を溢した。冨岡は三回は中出しし、彼女を湯船から引き上げて、自身を抜いた。流石に全てを受け止め切れず、火憐の下半身に白濁の液が伝っていた。
「溢れているぞ。そんなに俺の子種が不快か?」
冨岡は、自分でも無理難題を吹っかけていると自覚しながら、言葉で火憐を嬲った。火憐は、健気に首を横に振った。
「全部⋯⋯欲しい⋯⋯」
「⋯⋯お前は⋯⋯」
冨岡は根負けして、火憐に湯を掛け、身体を綺麗にしてやった。
「⋯⋯悪かった。先に上がって休んでいろ」
「はい。⋯⋯あ」
ぐらりと火憐の身体が傾いた。
「宇那手?!」
冨岡は慌てて受け止めた。流石にやり過ぎたかと思ったが、火憐は苦笑した。
「すみません。ちょっとのぼせてしまったみたいで⋯⋯。放って置いてくださって、良いですよ」
「良い訳があるか」
冨岡は一先ず彼女の身体を壁に預けると、自分も急いで湯を浴びてから、担ぎ上げて外へ出た。
彼は脱がす事は出来ても、服を着せる事は苦手だった。
「冨岡さん、もう良いですから、ちょっと横にならせてください」
火憐は羽織に包まって、長椅子に寝転んだ。
「すみませんが、お水をいただけませんか?」
「すぐ戻る」
冨岡は、隊服だけ纏うと、素早く脱衣所を出た。
「おい」
彼は不遜な態度で宿屋の夫妻に声を掛けた。
「水を寄越せ。嫁が倒れた」
「ええ?! そりゃ大変だ!!」
主人の大声のせいで、周りで飲み食いしていた連中が全員注目してしまった。
そして、何故かぞろぞろと大勢が冨岡の後を着いて来た。