第49章 医術※
腕の中で呼吸を荒げている娘に、冨岡は呼び掛けた。
「大丈夫か?」
「大丈夫なわけ、ないじゃないですか⋯⋯。貴方が⋯⋯まだ中にいるのに⋯⋯」
火憐は、少し膨れた下腹部に手をやった。
「こんな所まで侵って⋯⋯」
「煽っているのか」
冨岡は、下から思い切り突き上げた。限界に近い場所を突かれて、火憐は悲鳴を上げた。
「駄目! 壊れちゃう!! そこ⋯⋯は⋯⋯」
「子供の出来る辺りか?」
冨岡は、火憐の腹部を手で押した。彼女は目を見開いて喉を鳴らした。
「あぁっ!!」
「外からの刺激は、考えた事が無かった」
冨岡は、容赦なく掌で腹部を圧迫した。
「此処まで入っているぞ。っ⋯⋯意外と深く⋯⋯咥え込む物だな⋯⋯」
「嫌嫌っ!! 壊れちゃう!! おかしくなる!!」
火憐は、連続して何度も身体を震わせた。本当に達している訳では無く、限界に近い快楽を逃そうと、身体が無意識に反応しているのだ。しかし、男で例えるなら、何度も射精を繰り返しているのと同じで、随分体力を消耗している事だろう。
「俺の形は覚えたか?」
冨岡は、火憐の前髪をかき上げた。
「俺の形になったか?」
「ううっ⋯⋯覚え⋯⋯覚えました! 駄目っ! また⋯⋯また⋯⋯あぁぁ!!」
火憐は、本当に壊れてしまったかの様に背を逸らした。目も虚になっている。
「宇那手、俺の顔を見ろ」
冨岡は、火憐の頬を叩いて、意識を引き戻した。
「お前を抱いているのは誰だ?」
「と⋯⋯冨岡さんです!」
「もっと出すぞ。全部受け止めろ」
冨岡は返事も待たずに、火憐を下から乱暴に突き上げた。