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【鬼滅の刃】継ぐ子の役割

第49章 医術※


 しばらくすると、火憐は呼吸を荒げ、下半身を濡らした。冨岡は指を捻じ込み、最奥から掻き出すように何度も動かした。粘ついた、白濁の液体が僅かに零れ落ちる。

「今回はどいつにやられた」

「鬼舞辻本人に。幸い一度で解放されました」

「⋯⋯そうか。それで、どんな情報を得た?」

「奴の根城の間取りや仕組み。其処を制御している鬼の特徴と能力。上弦の十二鬼月の容姿と実力。童磨の血鬼術。次の襲撃場所。後で愈史郎さんに記録を書きますから、ご覧になってください」

「⋯⋯どうして、お前を責められようか」

 冨岡は歯を食い縛り、悔しげに溢した。

「お前の功績は素晴らしい物だ」

「そう⋯⋯っ⋯⋯もう⋯⋯もう結構です」

 火憐は、中が痙攣するのを感じて冨岡の手を握った。やはり、彼の手だけは特別だった。何処をどう触られようとも、不快感が無い。

 それどころか、反省すべき今、本能を剥き出しにさせられてしまう。

「⋯⋯一度達すると良い」

「え?」

 火憐が反論する前に、冨岡は彼女の花芯を摘み上げ、擦っていた。

「っ!! 駄目っ! わ⋯⋯私っ!! っ!!」

 彼女はあっという間に昇り詰め、冨岡に寄り掛かってしまった。彼は温かい湯を掛けてやり、穏やかな声で火憐を抱いた。

「隊服を洗ってしまえ。髪の毛は自分でどうにか出来るか? それから湯に浸かって出よう」

「⋯⋯はい」

 火憐は、また泣きそうになりながら答えた。どうして責めてくれないのか、訊いてしまいたくなった。きっと冨岡は気を遣っているのだ。

 火憐は、やる事を済ませ、長い髪を洗い流し、良い香りのする石鹸で全身を洗い流すと、冨岡に後ろから抱き抱えられる様な姿勢で湯船に浸かった。ようやく心が解れ、安堵の涙が次々と溢れて来た。

「冨岡さん、ごめんなさい⋯⋯。ごめんなさい!」
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