第1章 人物紹介
冨岡義勇
三年前に、鬼に襲われている火憐の元へ駆け付け、彼女の判断力に驚愕した。火憐が自立して生きて行ける女性であると判断し、鬼とは関わらずに生きて欲しいと、育手には敢えて紹介しなかったが、後に鬼殺隊士となった彼女と再会し、三日三晩追い回され、根負けして継子にする。
その後一年に亘り行動を共にしていく中で、一定の愛情が芽生え、火憐が柱となり子弟関係を解消した後も、同居を望む。
火憐が、自分を遥かに凌駕する実力者であると痛感しており、彼女をどう支えて行くか悩んでいる。
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産屋敷耀哉
火憐が、鬼舞辻の血液が付着した母親の遺品を、独りで隠し通していた事に感心した。
秘密を守れる点、頭の回転が速い点を踏まえ、剣士よりも軍師に適していると評価するが、自身の計画に火憐を巻き込むことは、大きな戦力の損失に繋がると考え、剣士として戦う様に言う。
火憐が鬼舞辻との取引を成功させた際には、危険を冒したことを咎めた。しかし、それをきっかけに、彼女を全面的に信頼する様になり、「子供」ではなく、友人と呼び、甲の時代から柱と同等の待遇を受けさせる。
自身の胸の内も曝け出し、火憐の論理的な策は手放しに取り入れる。また、短命であることを語り、輝利哉の身柄を託す。
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胡蝶しのぶ
柱合会議で出会った時から、火憐の性格を気に入っていた。薬学の知識を惜しみなく伝授している。
冨岡が、家事の一切を、任務で疲弊している火憐に丸投げしていると知った時には、怒りを露わにした。
那田蜘蛛山では、冨岡の命を受けた火憐に一方的に取り押さえられており、討伐数も踏まえ、戦闘能力を高く評価している。
薬学を学び始めて四ヶ月程度の火憐が、鬼舞辻の裏をかく毒を調合したことに驚く。
鬼舞辻との取引きの過程で、姉の仇である童磨が、友人同然の火憐を暴行した事実を知り、改めて絶対に殺すと意を決する。
火憐の本来の性格を見抜いており、気丈に振る舞っている彼女の精神を案じている。