第1章 人物紹介

　※最新話までのネタバレ含みます。随時更新して行きます。

宇那手火憐(18)

　母は藤の紋の家系出身。猟師の一人娘として山間で育つ。空気の薄い山の上で育ったことから、肺が丈夫。元々鬼に対する知識があった。

　ある晩、両親が鬼と化し、麓の街へ害が及ぶ事を避けるため、力の強い父鬼にを別室に隔離した上で、力の弱い母鬼の顎を数時間に亘って包丁で斬り付けた。この時点で、自分の気配を消す能力を持っていた。

　駆け付けた冨岡から、水の呼吸、伍ノ型、干天の慈雨の存在を聞き出し、咄嗟に飢餓状態の父鬼に、母鬼を食わせ、僅かに自我を取り戻した父鬼が、首を差し出した所を斬らせる。

　その後、家の前に倒れていた隊士の日輪刀を奪い、町で襲われていた鬼殺隊員を救い、呼吸法を聞き出し、しばらく任務に随伴した後最終選別へ参加。

　一年前に冨岡と再会し、継子にする様、三日三晩付け回し、根負けした彼に認められる。

　元々炎の呼吸の適性があったが、干天の慈雨の習得を目標に、水の呼吸の鍛錬を積む内に、両方の適性が拮抗し、後に独自の水炎の呼吸を編み出した。

　炎柱が殉職した際、唯一柱になるための条件を満たしていたため、跡を継ぐ。

　筋力は弱いが、機動力が高く、高威力の技を連続して使用出来るため、柱の中でも一位か二位を争う実力者になる。

　また、頭の回転が早く、感情に蓋をする術を持っており、鬼舞辻との取引に成功し、産屋敷にも友人として認められる。

　薬学を学び始めてから、約四ヶ月で頭角を現し、胡蝶を驚愕させる。

　常に敵の二手、三手先を読み行動するが、自分の動きに合わせられない後輩たちに苛立ちを感じており、そんな自分を嫌悪している。

　童磨に血を与えた事をきっかけに、無臭であるが稀血である事が発覚。相手の記憶や、心の奥底にある強い願望を引き摺り出し、感情を制御出来なくする作用がある。

　普段は冷静沈着で、時に冷酷とも捉えられる選択を容赦無くするが、本来は泣き虫な性格で、心を開いた者の前では良く泣く。

　他の柱とも積極的に交流を図っており、彼女のお陰で冨岡の人間関係は随分改善された。

　命に明確な優先順位を付けており、一番は命の恩人である冨岡、その次に産屋敷、そして柱、一般隊士、最後に自分。冨岡については、ほぼ一目惚れだった。