第21章 仮面
「⋯⋯良い。流石に仕方ない。だが!!!! 絶対に俺を指名しろ!!! お前が柱になったら!!! その刀は絶対に俺が打つ!!! 絶対に絶対だ!!!!」
「はい。貴方の刀を気に入っていますので、是非お願いいたします。⋯⋯他にも依頼をしていたかと思うのですが?
」
「そうだった、そうだった!」
鋼鐵塚は、背負っていた二振りの刀を出した。
「見習いに打たせた物だから、これについては責任を負えん!!」
「何に使用するかは訊かないのですか?」
「鬼殺隊の任務に、余計な口出しをする権限はない。また、いずれ会おう。お前の刀なら、何本でも打ってやる!!! だが、折るなよ!!!!」
滅茶苦茶な言い分だ。鋼鐵塚は、宇那手の答えも聞かず、来た時と同じくらい喧しい足音を立てて、走り去ってしまった。
これで、宇那手の次の任務への準備は整った。明日の夜には出立しよう、と決めた。