• テキストサイズ

イケメン戦国<私だけの小さな恋の話>

第13章 博愛主義のあなた〜武田信玄〜


あの質問から信玄様と会うのが怖い。
いつもの茶屋にも…行けない。
城下を歩いていると、幸村が立って待っていた。

「ちょっと、いいか」
幸村が真面目そうな顔で言うので、私は身構えた。
なんだろう…。

「この間、悪かったな」
「え…?」
私、幸村に何かされたっけ?

「何のこと?」
「いや、信玄様がさ。なんか冷たかったよな」
「あぁ…」
あの話、聞いてたんだ。

「別に平気。幸を紹介された時点で、私に望みなんてなかったし」
「アレなぁ。マジで困ったよな」
「幸、凄い困ってたの今でもすごく印象的。 
 あれは女の子、傷つくからね」
「悪い…」

私はくすくす笑うと、
「別に良いよ」と言った。
幸がいい人だとすぐにわかったし。
心の中でそう思った。

「お前、まだ信玄様が好きなのか?」
幸村は気まずそうに聞いてきた。

/ 462ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp