第12章 続・見つめていたい〜明智光秀〜
私の平和な日常を覆したのは、政宗の一言だった。
「よく飽きねぇな」
私は急に言われ、きょとんとする。
「何が?」
「惚けんなよ、お前と光秀のことだよ」
そう言われ、赤くなり俯く。
流石は政宗…鋭いね。
「まあ、ほどほどに、な」
「ほどほどに、って?」
「お前も、どんなに好きな食いもんでも毎日毎日食べたら飽きるだろ?甘いもん、しょっぱいもん、辛いもん…色々食いたくなるだろ?そういうことだよ」
「飽きられちゃうってこと?」
「特に男はそういうもんだから、な」
まさに、ガーンだった。
私としたことが…そうだった。
程よく付き合っていくのが大事だって。
最初に飛ばし過ぎちゃ駄目だって。
あんな情報過多な時代から来たのにー!
私が落ち込んでいくのを感じた政宗が慌てる。
「まあ、気にすんな」
「気にするよぅ」
「わりい、わりい」
でも、飽きられない付き合い方って…何?!
そんな上等テクニック、私が知ってるわけないじゃないか。