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イケメン戦国<私だけの小さな恋の話>

第2章 続・朝が来るまで待って〜明智光秀〜



朝、廊下を歩いていると、家康に会った。
「誤解、解けたみたいだね」
「うん…あの時気づいていたのに、黙っていてくれてありがとう」
「いいよ」

「また寝不足になっているかと思った」
家康が腕を組みながら言った。

寝不足は寝不足だけどね…
目が冴えているのです。
不思議なもので。

「へへ、また仮眠しに来ると思った?」
私がおちゃらけると


「いや、次来たら、仮眠させるつもりないから…俺」
色気たっぷりに言われ、花のように微笑まれた。
あぁ、家康は綺麗だな。
やっぱり安土城の王子様だ。
今のを女の子たちが見たら、またファンが増えるだろうなぁ…。

それだけ言うと、家康は去って行った。


「ほぅ…家康も言うようになったな」
後ろから声がした。
「光秀さん?いつからそこに」
私が振り向くと、
「流石のお前も理解したか?」
覗きこむように言われた。

「はい…仮眠したのが迷惑だったみたいですね。嫌われたみたいです」



「…お前が今まで生娘だった理由を理解したぞ」
「それ、絶対褒め言葉じゃないですよね?」


「そこには気づくか。難儀な奴だ」
くくくと光秀さんは笑う。


「…光秀さん、今日は朝まで一緒にいられて嬉しかったです」
耳元でこっそり伝えると、
また意地悪そうな笑顔を浮かべて
「満足して貰えて良かった」
と意味深に言った。
私が顔を赤くしていると…



「また朝が来るまで側にいよう」
私だけに聞こえるようにそう言ってくれた。






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