第23章 否定
貴方side
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数時間後、私が怪我をしてから辻堂の攻撃により20-16にて風林の負けが決まったと睦子から電話がきた
交代した仁科は最初は良かったもの、Aチームの攻撃に叶わずヒットを連続打たれたらしい
そして何より、大吾の様子がおかしかったと暗い声で言ってきた
………そういえば、光が来てからだよね、、大吾が集中しきれなくなったの
光なら何か知ってるだろうか…
☆☆
辻堂学園.校門前
貴「…」
医務室を後にし私は母親を待っていた
行きは電車できたが、この怪我な為皆に断り迎えを頼んだ。
後はそのまま病院に行こうと考えてる
すると
光「怜花!」
貴「!……光?」
軽く走ってきた幼なじみに不思議に思っていた
光「医務室に居なかったから探したんだよ」
貴「あ…ごめん、このまま母親と病院行こうと思って。早く野球やりたいし」
光「…本当に頭の中は野球ばかりだね」
……しょうがないじゃん、野球が私の人生みたいなもんだし
貴「………あ、そうだ。聞きたい事あるんだけど」
光「?何?」
貴「……大吾と、何か、あった?」
光「!」
様子がおかしい大吾の事で、光に一応聞いてみた
光「……大吾君?」
貴「うん、何か、様子がおかしかったからさ。いつもしないミスや考え事してたし。光と何か話してるの少しだけ見えたから、何か知ってるかな…って」
光「………別に。ただ自分の今の気持ちを伝えただけだよ。
もう…君とはバッテリーは組みたくない……ってね」
貴「!?」
彼の言葉に驚愕する、リトル時代約束したらしいバッテリーを組む事
あっさり拒否する幼なじみにビックリした
貴「……何で?」
光「…何で?そんなの、今の大吾君のレベルじゃ釣り合わないからだよ」ニコ
貴「…」
光「今日の試合、彼のプレーを見て思った。サインも見ないし出さない、試合中に考え事してたよね。
君が言うまで何も気付かなった、キャッチャーとして最悪のプレーだよ」
貴「それはっ」
光「しかも、僕がリハビリをしてる間に大吾君は今の環境で甘んじて野球をしている。
心底、失望したよ。例えピッチャーをやってても彼とは組みたくない」